CANP'09レポート~その3~
初日も最後のプログラムになりました。
【入門講座】画像処理篇
「画像処理の基礎と実践テクニック」
講師:岡野邦彦氏、上山治貴氏、中野太郎氏
先ずは、岡野さんから画像処理の基礎をお話しいただきました。特にデジタル現像の話は、聞けて良かった講演の一つです。
銀塩時代から現像時に行われていた事を、デジタル対応させているのですが、その原理から解説いただけたので、とても貴重なお話だったと思います。今や、天体画像処理において、この処理プロセスは、世界中で使われているのですから、凄い事です。
また、LRGB合成の発案者ならではのLRGB合成について、いつも多用している方法ですが、その有用性を丁寧に解説いただき、初心者の方にもとても分かりやすかったのでは無いでしょうか。
私より光害のひどい所で撮影されている岡野さんならではの発言は、カメラを新規導入したら最初は、ダークの撮影とLRGB毎のフラット撮影に1ヶ月以上も費やすとの事でした。
如何に事前の準備をしっかりやっているかということですね~。こういう努力の積み重ねが無いと、光害地で撮影するのは難しいのだと思います。私も、この点は非常に身にしみて感じている所です。
続いて、中野さん(アストロアーツ)による「天体画像処理の基本」実際の画像処理行程の説明です。ステライメージを使った処理をメインに、今回はMaxIMDLとの比較も交えての説明でした。
利用者からの質問に裏方で対応されているとの事ですが、とても大変な事だと思います。
この質問内容も発表の中に取り入れて、その対応についても説明されていました。意外とバグ?的な事も多かったかな~(笑)
でも、利用者からのフィードバックが無いと製品の完成度も上がりませんよね~。そういう意味では、どんどん使って不便な点や機能不足などの要望出していきたいですね。近々SI6の最新パッチがリリースされるようですので、ユーザーの方はご期待を!
でも、開発者の中野さんは、淡々と説明される方です。真面目な人柄がよく分かりました。プレゼン資料の枚数は、多分一番多い?と思われます。
続いて、上山さん(アストロアーツ)による失敗画像を使った画像処理のデモが行われました。時間が押していたのもあり、PCがうまく接続出来なかったりとデモを始めるまでに時間がかかってしまいました。
でも、その間を利用して、岡野さんが補足説明をされて、フォローをしていただけました。さすがですね。
・・でやっとスクリーンに画像が表示されてデモの開始です。今回の画像は、光害地で撮影したM45。フラット補正がうまく効いていない画像の背景をフラットにする方法です。
カブリ・周辺減光補正のポイント指定で補正していきます。肝は、三角点+中心点、四角点+中心点。中心点を取ることがポイント指定の重要な部分でした。
もう一つは、元画像のレベルを切り詰め星を消した画像を作成して、疑似フラット画像によるフラット補正です。ぼかしを入れたりミニマムフィルター?を使ったり・・・とあれこれ。
短時間でしたが、SI6を使った処理の一つを説明いただけました。
【応用講座】
「プリンターの最新技術」
講師:蒔田 剛氏
初日最後は、CANONの蒔田さんによるプリンターの話です。最終出力は、モニタもしくはプリンターですが、フォトコン応募には、プリントアウトが必須です。皆さんもここで躓いた経験があるのでは無いでしょうか。
そういう意味で、皆さん最後にも拘わらず真剣な表情でした。
顔料系と染料系との違い。。。これは聞けて良かったですね~。更に光沢との関係。。。思わず納得のお話でした。
プリンタの技術レベルは、解像度の点ではどのメーカーも最高レベルに到達しているそうで、後は出力デバイス(プリンタ用紙)の違いがあるようです。
銀塩時代のプリントの光沢には、インクジェットプリントは、まだまだ追いついていない状況だそうです。今回は、パネル展示に4種類の用紙を比較できるように展示いただけました。私的には、CANONのプラチナが良かったな~。
最後に、是非A3ノビで印刷してくださいとの事でした。大きくすることで新たな発見(宇宙の広がり)があるとの事です。ただ、アラも発見出来る(笑)との事ですが、一度は大きく印刷してみたいですね~。
つづく。。。




















最近のコメント