ぐりぐりさんからの、赤道儀のバランスの取り方について、私の方法と考え方を書きますね。皆さんの方法や疑問もここで解消しましょう。また、間違いのご指摘もよろしくお願いします。
確かに、搭載する望遠鏡一式の重心をどのように取るか?は、問題ですよね。
バランスウエイトは、搭載する全機材の重量と合っていればいいですよね(実際、ぐりぐりさんのは合っている)。これは、重さだけの話ですから、実に簡単です。赤経クランプをフリーにして、赤緯軸のヤジロベーで確認出来ます。(赤緯クランプは締めておく)
問題は、搭載機材の重心を探すことですよね。これも、重さの問題ですが、位置が関係してくる(正にバランス)のでやっかいです。主鏡とガイド鏡の重さの関係もありますが、取り付ける位置によって微妙に変わります。また、望遠鏡を前に出したり、後ろに引いたりすると、それだけで変わります。さらに、カメラを付けると・・・。
それで、私は、バランスウエイトでバランスを取った位置(つまり赤緯軸が地表に平行になっている姿勢)で、赤緯クランプを緩めて鏡筒を南(又は北)に動かしてもどこでも静止するように、プレートの位置や、望遠鏡の前後位置、望遠鏡の回転位置を探っています。これで、静止する位置がつかめたら、赤経軸に180度回して(途中の確認もします)同じように南(又は北)チェックします。多分、これで重心は合っていると思います。
ただ、プレートの構造上の問題や、撮影しやすいカメラの取り付け位置などを考えると、どうしても主鏡の方に重心寄ってしまうことがあります。このままで、撮影すると赤緯ウォームに負荷をかけた状態で追尾することになり、お勧め出来ません。(ガイドエラーになります)
このように調整の余地がない場合は、カウンターウエイトを使ってバランスを合わせます。赤緯軸頂点の中心を基準にして、バランスの崩れている方向とは逆の方向にちょっとした重りを付けることで、バランスを合わせます。方法は、ガイド鏡周りに重りを付けることです。ただ、全体に重量が増えますので、搭載重量ぎりぎりの場合は、考え方は同じですが、カウンターウエイトをバランスウエイト側に付けると良い結果になります。(例は上の写真を見て下さい。)
あと、天頂狙いならお尻を重くの件ですが、ガイド鏡がない状態(赤緯軸の真上に全ての機材があるとき)ならそれもありかなっと思いますが、赤緯方向に少しでもずれるような対象を狙うときは、負荷がかかりますよね(やはり、お勧め出来ません)
ガイドプレートを使っている場合に、お尻を重くしてクランプフリーで天頂を向くように調整するのは、バランスを取ることと同じですよ。主鏡だけ、後ろにずらすと天頂向けたら、きっとクランプフリーでは、南(又は北)に少しずれます(斜めになる)。
ということで、
①バランスウエイトと機材全体のバランスを赤緯軸が地面と平行になるように調整する
②その続きで、赤緯クランプを緩めて機材の取り付け位置等を調整し、機材が天頂でも南でも静止するように調整する
③そのまま、赤経軸を反転させて、途中のバランスも含めて確認をする
④どうしてもバランスが取れない場合は、カウンターウエイトを付ける
ということでしょうか。
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