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2009年3月 8日 (日)

AutoStretch(β)

星居天文台の上坂さんが公開しているソフトウェア「AutoStretch」を試してみました。
モノクロ冷却CCDで撮影されたRGBの各画像を正規化し、カラー合成時のカラーバランスを取るためのツールです。
使用した画像:VC200LDG(F6.3)+SXVF-H9 Astronomiktype2C(RGB) 3分露出(4枚加算平均)
20090307m42nor 先ずは、撮影した画像に、下ごしらえ(ホット&クールピクセル除去、フラット補正、背景の調整)を行い、MaxIMDLでカラーコンポジットしました。
露出倍数は、R:G:B=1:1:1
全体に赤が強い画像になっています。InformationのRGB値を見ていただけると、その傾向が分かります。

20090307m42auto次に、AutoStretchの出番です。しかし、カラーバランスを整えるための値を探るのに時間がかかりました。結果的には、画像全体のRGBの平均レベルが、ほぼ同じになる時の値にしました。
そして、探し当てた値をセットして、AutoStretchを実行し、MaxIMDLでカラー合成します。
その結果が、この画像。InformationのRGB平均値が、ほぼ同じ値になってきます。
この値で、ルーリン彗星の画像も処理してみましたが、特に変な発色にはなりませんでした。

20090307m42si6 ちなみに、この画像は、これまで行ってきた方法で合成した物です。SI6でB画像のレベル情報をRG画像に自動調整で合わせ、RGB合成する方法です。
この方法でも、カラーバランスを合わせることは可能ですが、AutoStretchを使うと、細かな調整を自動で行ってくれるので、作業が楽になります。

ただ、今回の値も求めるのに苦労しましたが、それよりも元画像の背景の傾きやムラを徹底的に除去したフラットな画像を作成しないと、うまく行きません。
これって、光害地での撮影には、とても大変な作業なんです。今回は、VC200の長焦点を使っていますので、背景の傾きなどは余りありませんので、比較的簡単なんですが、FSQ+ML11002の組み合わせになると、正確なフラットと背景処理が大変になります。
ML11002(FLI:RGB)の露出倍数は、結局見つけられませんでした。もう少し試行錯誤が必要なようです。

今までは、ある程度背景の傾きやムラが残っていても、カラー画像を生成して、Photoshopで調整レイヤーを山のように作成して、修正していました。誤魔化し的な画像処理をしているわけです。
カラー画像を生成する前段階で、キッチリ処理が出きれば、この誤魔化し作業も少なくなると思います。
そのためには、やはり正確なフラット補正が必須です。更に背景の傾きをキッチリ補正する事ですね。特にフラット補正は、未だ納得できる補正が出来たことがありません。
先ずはカラーバランスよりも正確なフラットを如何に取得するか・・・これに尽きますね。

AutoStretchを使ってみて、これまでの画像処理手順をもう一度見直してみる必要を感じました。
カラー合成前の画像に対する画像処理・・・L画像同様に注意を払う必要があります。


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「天体写真」カテゴリの記事

コメント

ベランダGPDさん、やはりFが小さくなると撮影範囲が増えて都会ではとっても大変なんでしょうね。
やはり暗い場所で撮影された画像は処理が楽だと聞いたことがあります。
色々とご苦労されていると推察致します。
趣味ですので余りストレスが溜まりませんように、、、

投稿: メーテル | 2009年3月 8日 (日) 19時54分

メーテルさん ありがとうございます
広視野=苦手の公式が光害地ですね。透明度も影響しますので、とても複雑です。
苦労は楽しみと思っていますので、ストレスが溜まることはありません(笑)

でも、最近の天気は、ストレスになっているようです。
晴れて欲しい~。でも、満月期・・・(涙)

投稿: ベランダGPD | 2009年3月 8日 (日) 20時58分

ベランダGPDさん、こんばんは。
適正なフラットの取得、私のような田舎でも難しいのに、ベランダGPDさんの環境では、並大抵のことでないのは、容易に想像がつきます。
そんな中でも、素晴らしい作品を撮影されていること、本当に感心しております。
上坂さんも、すごい方ですね。天体写真ファンの望みを的確につかんで、ソフト開発され、さらに公開されるとは。
ベランダGPDさんにしても、上坂さんにしても、天体写真への深い思い入れが、素晴らしい作品につながるんだなぁと、しみじみと思っています。
そうそう、満月期はナローですよね(笑)後は晴れてくれれば・・・。

投稿: sho | 2009年3月 8日 (日) 23時49分

ベランダGPDさん、こんにちは。

AutoStretchのテストありがとうございます。
M42、フィルターの露出倍数を決めるのが大変だったようですね。でも、ステラで補正された画像と比べますと、色かぶりがなく、色の純度が高いですね。良い結果だと思います。

ML11002の方は、うまくいかなかったということですが、そのうまくいかなかった画像を見てみたいですね。背景の傾斜があった場合でも、フィルターの露出倍数が決められれば、ある程度うまくいくハズなんですが...。ぜひ、失敗例を見せてください。

投稿: かわうそ | 2009年3月 9日 (月) 10時29分

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